6月6日から東京メトロと都営地下鉄では、改札を出る乗換時間のルールが30分から60分に延長されます。
基本的なルールとどう変わるのかを解説していきます。
改札を出る乗換えとは
現在一部の鉄道会社では、乗換えの際に一度改札口を出る必要がある場合があります。
理由は簡単で、路線同士が離れているからです。
そのために一度改札口を出るのですが、その時に出た時間から入る時間までにルールが定めてあります。
そうでないと朝に降りて、もう一度夕方に乗る時も乗換え扱いになっちゃうからね。
そのルールは基本的に、「全てのお客様がゆとりを持ってお乗換えできる時間」として30分としていることがほとんどで東京メトロも都営地下鉄も30分としています。
時間を延長 なぜ?
今回この時間を60分に延長します。
なぜかというと、6月6日に乗換え駅が追加されるのですが、その距離がなかなかに遠いからです。
追加される駅は、銀座駅⇔銀座一丁目駅と虎ノ門駅⇔虎ノ門ヒルズ駅です。
都営地下鉄は関係ないように見えますが、メトロに合わせた形だと思われます。
東京メトロの場合
銀座駅⇔銀座一丁目駅
引用:東京メトロ
銀座線・丸ノ内線・日比谷線が通る「銀座駅」と、有楽町線が通る「銀座一丁目駅」が今回乗換駅として追加されます。
この乗換えルートはぽてさわは銀座線と有楽町線の乗換えでたまに利用しています。
銀座線以外の路線からの乗換えは距離が遠いので他の駅で乗換えています。
この駅が追加になったことで日比谷線と有楽町線の乗換えが日比谷、銀座、築地と密集する形となりましたが、どの乗換えでも改札を出て多少歩く必要があります。
虎ノ門駅⇔虎ノ門ヒルズ駅
引用:東京メトロ
こちらは日比谷線虎ノ門ヒルズ新駅開業に伴って追加された乗換駅で、
銀座線と日比谷線の乗換えで利用できます。
今回60分に延長されたのはこいつが関係していると思います。
なぜなら、車椅子などを利用する際のバリアフリールートの場合、
虎ノ門駅の浅草方面から日比谷線に乗換える場合に、
虎ノ門ヒルズ駅の北千住方面から銀座線に乗り換える場合に、
それぞれ最大で約600mの距離を歩く必要があります。
普通に歩いても遠いのに、車椅子やベビーカーや大きな荷物を持って600m…
30分だと間に合わない人もいると思います。
知ってる人でその場合なら、他の駅で行くという選択肢はあるかと思いますが、
観光客や不慣れな方が利用することも考えての処置でしょう。
その他の対象駅は?
東京メトロ同士の乗換駅は以下の通り。
引用:東京メトロ
これらの駅に加えて、
・東京メトロ線⇔都営地下鉄線
・東京メトロ線⇔東武、小田急、西武、京成、京王の改札を出て乗換える駅
も60分に延長されます。
対象の乗車券は?
東京メトロ同士の場合は、きっぷとICカードどちらも対象です。
ただし、上記の他社線間の乗換えの場合はICカードのみ60分ルールが適用されます。
きっぷを利用した場合は、従来通り時間制限はありません。
じゃあきっぷの方がいいじゃん。と思いますよね。
でもICカードだと1円単位で運賃計算をしてくれます。
予定に合わせて上手く使いこなしましょう。
都営地下鉄の場合
都営地下鉄は乗換駅の追加はありませんが、東京メトロとの乗換時間の関係で変更したと思われます。
乗換え対象駅は?
・都営地下鉄⇔都営地下鉄
・都営地下鉄⇔東京メトロ
都営地下鉄と小田急、東武、西武の乗換えの場合について記載されていませんが、
プレスリリースの内容を読む感じだと対象になりそうです。
対象の乗車券は?
きっぷの場合は時間制限なし。
ICの場合は60分です。
都営地下鉄の場合は都営同士の乗換えでもきっぷは時間制限なしです。
乗換え方法
きっぷの場合
・出る時はオレンジ色の改札を利用します。
そうじゃないと降りる人とみなされてきっぷを回収されるので注意です。
・入る時はどの改札から入っても大丈夫です。
・他社線の乗換えの場合は出る時も入る時もどの改札を利用しても大丈夫です。
ICの場合
・出る時も入る時もどの改札を利用しても大丈夫です。
ICでもオレンジ色の改札と思っている方がいますが、大丈夫です。
空いている改札を利用しましょう。
ルールを理解して快適な乗換えライフを
以上が東京メトロと都営地下鉄の乗換えルールの基本と変更でした。
60分を過ぎると初乗り運賃が発生しますので注意です。
過ぎたからといって駅員さんに詰め寄ることのないように…
でも60分あればちょっとした買い物や食事もできますので、
上手く活用して快適な乗換えライフをお過ごしください。
乗換えライフってなんだ…
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